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島嶼域の漁業・漁協の課題を資源に変える経営振興戦略

  • 公開日: 2021-09-08
添付:PDFファイル

【研究の背景および目的】
海に囲まれる島嶼域は、水産業に可能性を持つ地域のひとつです。しかし、水産物の島外出荷には時間と費用がかかるうえ、鮮度劣化による取引価格の低迷もみられます。こうした「条件不利性」は克服できない課題でした。しかし近年、鮮度劣化を最小限にとどめる新技術の開発や販路の開拓により、周辺海域に豊かな水産資源が存在する島嶼域が、一転して「恵まれた地域」になる可能性も高まっています。現場との協業と異業種連携を通じて、漁業経営の浮揚に向けた個別の戦略策定に貢献します。

【おもな研究内容】
(島嶼漁業経営の課題の抽出)
課題を抱えているのは、漁業生産から漁獲物販売に至るどの段階でしょうか。細やかな実態分析を通じて、生産から流通に至る過程での課題を明らかにします。明らかになった個々の課題に対して、その解決策や緩和策を漁業者や漁協職員の方々とともに検討していきます。
(課題の緩和策の提案)
科学技術や保蔵技術の発展によって、鮮度を損なうことなく島外へ出荷することが可能になりつつあります。また、水産物の販売を得意とする民間企業も多数存在します。課題に即し「どんな新規技術を導入し、どの企業と協業するといいか」経営振興に結び付く条件を現場の方々と共に検討し、明らかにします。料理人や飲食店など異業種との連携による市場開拓についても検討します。
(政策的支援策の提案)
島嶼域における漁業経営の振興に必要とされる支援策を実態に即しながら明らかにし、政策等への提言を行います。

【期待される効果・応用分野】
•島嶼域の漁業・漁協の経営振興策について、漁業者・漁協職員と協働で生産現場に即した検討を行います。最適な新技術の導入や異業種連携まで支援し、産業振興の実現を目指しています。
•島嶼域の水産物の販路拡大や需要者とのマッチング、漁協の役割と機能の検討や経営改善、漁業経営の安定に必要な資源管理の経済的側面からの分析などにも寄与できると考えています。
•奄美大島、与論島、甑島、肝付町などで活動。島嶼域外の漁業経営分析へも応用可能です。

【共同研究・特許などアピールポイント】
●NPO法人鹿児島おさかな俱楽部を主宰。生産者、漁協から自治体、飲食店まで多様な会員が参加。豊かな魚食を楽しむ情報、イベント等を提供します。
●島嶼域の特徴ある水産物を求める需要者と生産現場とのマッチングについても支援できます。

【コーディネーターから一言】
島嶼域漁業の条件不利性を新技術と新発想で解決を目指す研究。現場で漁業関係者とともに考えるのが基本です。「鹿児島おさかな俱楽部」の連携も活用し、市場開拓まで支援します。漁業振興に向けた政策提言も行っています。

研究分野: 水産経営学 島嶼
キーワード: 漁業経営 島 資源管理 異業種連携 政策 新技術 ICT

カテゴリ : シーズ(得意な技術・サービス等)
対象エリア: 国内 / 南九州 / 南西諸島域 / その他地域
有効期限 : 無期限

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