陶磁素材からの表現
- 公開日: 2019-05-13
- 変更日: 2020-09-25
- 投稿者:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター 研究・産学地域連携ユニット
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(研究の背景および目的)
工芸とは、技と美を持つ芸術です。人は、生活の中で生きるために技を得、そこに美意識を持ち、そのものの価値を見出してきました。現代では、工芸という領域が幅広い分野で展開されてきており、その意義が問われる時代になってきていると感じます。「なぜ土でつくるのか」「なぜ土で表現するのか」土という素材をみつめ、土が持つ美しさをどのように引き出せるのか、そしてそれをどのように表現へ繋げていけるかを追求しています。
(主な内容)
『土の流動体泥漿による生成と空間表現』固体でも液体でもない流動性を持つ土をつくりだし、そこから感じ取るものを現前させる研究。『生08-2』h35×d150×w50cm×62008年『KAIZAI08-2』h50×d1700×w5cm2008年『タタラ成形による流線形の表現』土が持つ可塑性を生かし、板状の土を曲げることで生まれる、自然の流線形から感じ取るものを現前させる研究。『KAIZAI09-1』h280×d15×w5cm2009年『Leben』部分h60×d50×w552008年
(期待される効果・応用分野)
『見えない存在』h40×d40×w50cm2004年土の特性に合わせた様々な状態の土をつくり出し、釉薬や焼成によって新たな素材感を生み出します。その中でも「焼く」ことに着目、布や葉など燃える素材を混ぜて焼き、その素材が消失することで新たに現れる素材感や、火山灰や金属を付着させることで熔けて生まれる素材感等、素材の面白さが創る今までにない材質感の表現も追求しています。従来の概念から幅を広げ、自由な発想で「焼く」ことに挑戦し、陶磁分野における新たな表現活動へと繋げていくことを目指します。
(共同研究・特許などアピールポイント)
●子どもから大人まで、土を触って行う創作活動の企画、指導。●展覧会の開催、参加は随時行っています。受賞:『国際陶磁器展美濃陶芸部門』銀賞、『セラミックアートFuji国際ビエンナーレ』奨励賞など
(コーディネータから一言)
伝統陶芸の経験を下に、現代陶芸に挑戦する気鋭の作家。陶芸を自由に楽しむ、市民向けの創作指導も行います。新しい陶芸の動きを鹿児島に取り入れ、情報発信するお手伝いへも注力します。ご相談ください。
(研究分野)
陶磁-土による表現研究
(キーワード)
陶磁 陶芸 やきもの 土 素材感 泥漿 表現
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