農地の草刈りにヤギとガチョウを最大限活用する
- 公開日: 2019-05-13
- 変更日: 2020-09-26
- 投稿者:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター 研究・産学地域連携ユニット
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(研究の背景および目的)
夏場における農地(水田畦畔や果樹園)の草刈りは重労働であり、傾斜地では危険を伴う作業です。現在でも草刈りは人力作業が主体であり、高齢化する農業生産現場での大きな課題となっています。しかしそこにヤギやガチョウを放せば、“厄介もの”だった草が彼らの貴重な“エサ(資源)”に早変わりします。私たちの研究室では、ヤギやガチョウの放牧による効果を最大限に発揮させるために、彼らの好きな草と嫌いな草、効率的な放牧方式などを調べてきました。
(主な内容)
・色々な草を食べる ・比較的小型で取り扱いが簡単 ・傾斜地や高い所でも自由に 行き来できる ・人懐っこい傾斜地や水田畦畔での除草利用に適している ・草が大好物(草食性) ・縄張り意識が強く、 鳴き声が大きい(番鳥) ・農作物を痛めにくい果樹園での除草利用に適している野生鳥獣害への対策、飼育に係る負担(冬場のエサ代等)電気柵の設置、家畜のレンタル
(期待される効果・応用分野)
地元農家と協力し農地の形状や植生による家畜の除草能力を検証。効果的な利用法を研究しています。●ヤギによる除草利用が期待される場所 … 農地:水田畦畔、耕作放棄地、足場が悪い傾斜地など その他:遊休地、メガソーラー用地(太陽光発電用地)など●ガチョウによる除草利用が期待される場所… 果樹園(ブドウ、ナシ、カンキツなど)、茶園、水田畦畔、耕作放棄水田など
(共同研究・特許などアピールポイント)
●アイガモ農法を研究。地元の日本有機㈱と共同で大型の食用新種『薩摩黒鴨』を開発・商品化。●野生鳥獣害防除対策(シカ、イノシシ、カラスなど)についての支援を行っています。害鳥獣の視聴覚等の研究から忌避法のアドバイスが可能です。
(コーディネータから一言)
有畜複合農業の一環としてヤギ・ガチョウによる除草を研究。農作物の種類、放牧する場所や条件に応じて、適切な家畜と放牧方式、注意点等を提案します。除草作業にお困りの農家等からの相談をお待ちしています。
(研究分野)
家畜管理学 動物行動学 有機農業
(キーワード)
有畜複合農業 有畜複合農業(アイガモ ブタ ヤギ ガチョウ) 放牧 野生鳥獣害 有機畜産
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