出水平野に飛来するツルの病原微生物に関する研究
- 公開日: 2019-05-13
- 変更日: 2020-09-25
- 投稿者:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター 研究・産学地域連携ユニット
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(研究の背景および目的)
出水平野には毎冬、1万羽以上のツルがシベリア・中国北部から韓国経由で飛来します(10月末から2月末までの約4ヶ月間滞在)。滞在期間中には、カモ、カラス、その他多くの野鳥と交わるため、ツルの間で、あるいはツルと野鳥(場合によっては鶏)間での病原体のやりとりが懸念されています。
(主な内容)
インフルエンサ゛ウイルスの検査約80%がナベヅル約20%がマナヅルその他のツルも少数新鮮な糞便を採取細菌・原虫などの検査
(期待される効果・応用分野)
ツルがどのような病原微生物を保有しているか、またどのような感染症があるのか、その実態はほとんど分かっていません。病原微生物がツルを介して農場の鶏や家畜に感染することがあれば、何らかの対策が必要になってきます。また、ツルは出水平野で越冬中に多くの野鳥(カモ、カラスなど)と一緒に過ごすため、野鳥が保有している病原体がツルに感染する可能性もあります。野鳥保護、家畜衛生の観点からもツルの病原微生物に関する調査が必要です。
(共同研究・特許などアピールポイント)
●鹿児島県ツル保護会から委託されて研究しています。●ツルが多く集りすぎるのは好ましくなく、分散化の検討が行なわれています。
(コーディネータから一言)
出水に飛来するツルの病原微生物や感染症の実態はほとんどわかっていません。ツルを調査することで、家畜や他の野鳥の衛生管理につながる成果が期待できます。
(研究分野)
野生動物学 病原微生物学
(キーワード)
病原微生物 ツル 病原微生物 野生動物 出水平野
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