トルコギキョウの新品種『奥玉洋』とその作出方法
- 公開日: 2019-05-13
- 変更日: 2023-01-13
- 投稿者:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター 研究・産学地域連携ユニット
- お気に入り件数:0
- 閲覧数:1019
(研究の背景および目的)
観賞園芸学研究室ではトルコギキョウの花色、花形などの遺伝の仕組みを20年以上研究し、新品種の作出方法を開発しています。トルコギキョウの主要アントシアニジン色素:ぺラルゴニジン(Pg)、シアニジン(Cy)、デルフィニジン(Dp)のシアニック系色素の遺伝に加え、黄色花、白色花、二重、覆輪、及びかすりの形質について、表現形質に対応する遺伝子型との関係を明らかにしました。その関係を設計図として用いて新F1品種・鹿児島大学ブランド「奥玉洋(オーイーヨウ)」を創出しました。
(主な内容)
■品種作出法:遺伝子型DXDX・E/e・B/b・HXHX・Pg/pg・ANS/ansを設計図として用いています。
■研究成果例:鹿児島大学ブランド‘奥玉洋(オーイヨウ)’
(期待される効果・応用分野)
2003年にトルコギキョウの[花色遺伝型交配法」を開発、新F1系統を作り出す品種改良の技術が実用化されました。上記、遺伝子型を設計図として用いることで、品種の改良年限を大幅に短縮することができます。この技術によって、新F1品種・鹿児島大学ブランド「奥玉洋(オーイーヨウ)」を創出しました。現在、21系統を保有、今後はさらに銘柄(系統)を増やし、生活に潤いを与える高品質な新規のトルコギキョウを社会に提供、豊かな社会の構築と花き園芸学の発展に貢献できます。
(共同研究・特許などアピールポイント)
●特許第6153213号
「トルコギキョウの新品種作出方法」
●【登録商標】奥玉洋:商標登録第6490744号
第31類 生花の花輪,種子類,など
第35類 …顧客に対する便益の提供
(コーディネータから一言)
トルコギキョウの新品種を容易に作出する方法を発見。維持・管理、生産方法の研究も進めており、珍しいトルコギキョウを市場に提供することができます。今後の実用化に向けて、ご協力・ご相談をお待ちしています。
(研究分野)
花卉園芸学 植物分子生物学 植物育種学 植物遺伝生化学
(キーワード)
トルコギキョウ 花色 切り花 花 放射線 イオンビーム 育種 園芸 花卉
(ご注意)
◯ コメントは公開されます。秘密情報の取り扱いには十分お気をつけください。◯ 非公開で投稿者と連絡を取るには、右の[個別メッセージ]機能を利用して下さい。
個別メッセージ
ニーズ・シーズ投稿者と個別のメッセージ交換を行えます。
関連するニーズ・シーズ
-
- 投稿者:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター 研究・産学地域連携ユニット
- お気に入り件数:0
- 閲覧数:616
β-アラビノオリゴ糖鎖のビフィズス菌増殖効果
シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13(研究の背景および目的) ビフィズス菌は大腸で私たちが分解できない“食物繊維”を食べて腸内環境を改善してくれる善玉菌です。食物繊維を食べるには多くの糖質分解酵素が必要です。「知られていない新しい酵素がきっとある」と信じて探索を行い、β-アラビノオリゴ糖鎖を分解する新酵素を発見しました。現在、β-アラビノオリゴ糖鎖のビフィズス菌増殖効果を明らかにすることを目的として、新酵素の機能解析や代謝機構の解明を行っています。ビフィズス菌を増やす食品素材の開発にもつながると考えています。 (主な内容) β-ア...
-
- 投稿者:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター 研究・産学地域連携ユニット
- お気に入り件数:0
- 閲覧数:675
作物栽培体系の高度化
シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13(研究の背景および目的) 鹿児島県は南九州の南北600kmに位置し、気候も温暖亜熱帯気候に属すため、多岐にわたる作物が栽培されています。また島嶼地域も多く機械化・省力化が難しい地域であるともいえます。本研究では人と環境に優しい作物栽培体系の確立を目指し、栽培作業の機械化・省力化、新しい環境保全型栽培技術の開発等を行っています。 (主な内容) ・サトウキビ栽培体系の高度化に関する研究サトウキビは鹿児島・沖縄県の基幹作物の一つで、近年はバイオマス燃料の原料としても注目されています。栽培の機械化・省力...
-
- 投稿者:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター 研究・産学地域連携ユニット
- お気に入り件数:0
- 閲覧数:620
生活者の「生きる力」の育成と家庭科教育
シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13(研究の背景および目的) 家庭科教育学とは、家庭生活を中心とする人間の生活に関する学問です。近年、地域社会、家庭生活が多様化し、様々な課題が生じてきています。それらの課題に向けては、生活者の意識や関心を高め、自分たちが主体となり理解、解決していくことが必要です。本研究では、生活への意識を高めていくために、学校教育を中心に、特に家庭科教育の視点から人間の生活の資質向上をはかることを目的としています。 (主な内容) 1.学校教育における住居領域の教材開発コンピュータを使った住み方演習教材です。マウス...