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鹿児島と東南アジアにおける植物多様性の解明

  • 公開日: 2023-02-09
  • 変更日: 2024-06-03

【研究の背景および目的】
植物は一次生産者として生態系や我々の生活を支え、地域の自然を維持する上で重要な役割を担っています。その一方で、植物の種類は世界に30万種近いとも言われ、鹿児島県や東南アジアでは、現在も新種やこれまでに知られていなかった帰化植物などが次々と発見されています。自然環境を適切に維持し、将来に渡って保全していくためには、そこに生育する植物の多様性を正しく認識し、理解する必要があります。野外調査と植物の分類に取り組み、地域の植物相の解明を目指しています。

【おもな研究内容】
■鹿児島の植物相の解明
総合研究博物館は100年以上前から、県内をはじめ、世界各地から収集された植物標本約18万点を所蔵しています。現在は、鹿児島の植物相の解明に向けて自ら野外調査を進める一方で、これらの植物標本のデータベース化を推進し、地域の植物相の理解や過去との比較に重要な基礎的知見の整備・提供に取り組んでいます。2022年には鹿児島の植物に関する最新の知見を集約した「鹿児島県の維管束植物分布図集」を出版しました。

■東南アジアの植物相の解明
東南アジアは世界の生物多様性ホットスポットとして知られる一方、近年は急速に森林の減少・劣化が進み、多くの植物が絶滅に瀕しています。これらの地域で積極的に野外調査を実施し、これまでに140種を超える植物を新種として発見し、記載を行いました。また、知見の乏しい地域では植物図鑑の編集にも取り組み、東南アジアの植物多様性の網羅的な解明を目指しています。

【期待される効果・応用分野】
地域の自然や植物を保全する上で、[どこに、どんな植物が、どれくらい生育しているのか」という情報は欠かせません。植物分類学はその植物が有する遺伝子や生態的・進化的な背景を提供し、育種素材としての活用や機能成分を研究する上でも欠かせない基礎的知見となります。鹿児島大学総合研究博物館「植物標本室」のサイトでは、所蔵する植物標本データベースを公開し、AIによる「植物画像を使った種名の自動判定システム」(島根大学等と共同開発)や出版物のPDFにもアクセスできます。

【共同研究・特許などアピールポイント】
●鹿児島をはじめ、東南アジア全域、2023年にはマダガスカルでも野外調査を実施し、植物の分類や多様性の研究を行っています。
●博物館では植物観察会等のイベントや標本整理等のボランティアを募集。HPをご参照ください。

【コーディネーターから一言】
国内有数の植物標本のDB化と野外調査による植物相の解明に取組んでいます。環境保全と遺伝資源の活用にも寄与する研究。調査には愛好家のご協力も不可欠です。公開情報を活用いただき、お気軽にお問合わせください。

研究分野:植物分類学
キーワード:植物標本、植物分類学、植物相、種多様性、東南アジア

カテゴリ : シーズ(得意な技術・サービス等)
対象エリア: 国内 / 南九州 / 南西諸島域 / その他地域
有効期限 : 無期限

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