産学・地域マッチングサイト

企業や地域自治体・公共機関、大学等の産学官連携による「ニーズ・シーズのマッチングプラットフォーム KuRiPS」

カイコを利用した次世代ワクチンの開発

  • 公開日: 2022-09-14
  • 変更日: 2022-12-15
[ PDFファイル ]

【研究の背景および目的】
ワクチンは最小の投与で最大限の効果を発揮できる理想的な感染症対策です。私たちは病原体の一部だけを遺伝子組換え技術で作出し、安全で有効性の高いワクチン抗原を作る次世代のワクチン開発に取組んでいます。しかし従来の方法では、構造が複雑な抗原は作出できない、生産量が著しく低いといった問題がありました。カイコでタンパク質を作る生産系を利用すれば、複雑な構造を持つ抗原でも質を落とさず大量に生産でき、新しいワクチン抗原の効率的な生産工場として期待されています。

【おもな研究内容】
大腸菌、酵母といった、従来のタンパク質の発現系と異なる「カイコ-バキュロウイルス発現系」を利用することで、構造が複雑な抗原でも大量に生産できるのが特徴です。カイコで作出した抗原を精製し、注射型のワクチン開発や、カイコのサナギをそのまま利用する「食べるワクチン」の開発にも着手しています。

【期待される効果・応用分野】
効率よくワクチン抗原を作るように設計した抗原遺伝子を、優れた発現系であるカイコに導入、大量生産することによって、新たなワクチン開発の可能性が大きく広がります。
・カイコで作出したワクチン抗原は、家畜およびヒト用のワクチン開発に利用することができます。
・食べるワクチンの研究が進展すれば、迫りくる昆虫食の時代に、カイコの栄養学的な観点からも飼料型ワクチンや添加物としての開発も期待できます。

【共同研究・特許などアピールポイント】
●本研究は九州大学農学部、KAICO株式会社との共同研究による成果です。
●PCT(国際特許)出願中:【経口ワクチン組成物】
(WO2022/215742)
●アジュバントの研究も行っています。

【コーディネーターから一言】
次世代ワクチン開発のため、抗原の作出・評価に取組んでいます。カイコを発現系に用いることで、効率的なワクチン抗原の生産が可能。ヒト・動物の医薬品メーカー、飼料メーカー等、興味のある方はお問合せください。

研究分野:食品化学、ワクチン学、家畜疾病制御、機能性飼料
キーワード:カイコ、ワクチン、家畜、遺伝子工学、感染防御、分子デザイン、タンパク質工学

カテゴリ : シーズ(得意な技術・サービス等)
対象エリア: 国内 / 南九州 / 南西諸島域 / その他地域
有効期限 : 無期限

(ご注意)

◯ コメントは公開されます。秘密情報の取り扱いには十分お気をつけください。
◯ 非公開で投稿者と連絡を取るには、右の[個別メッセージ]機能を利用して下さい。

個別メッセージ

ニーズ・シーズ投稿者と個別のメッセージ交換を行えます。

ログインすれば投稿者と個別メッセージ(非公開)のやりとりができます。

関連するニーズ・シーズ

  • グルコースを燃料とする酵素型バイオ燃料電池の開発

    グルコースを燃料とする酵素型バイオ燃料電池の開発

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2022-09-12

    【研究の背景および目的】 生体に安全・安心なグルコース(ブドウ糖)を燃料として発電を行うバイオ燃料電池の研究を行っています。バイオ燃料電池は生命がエネルギーを作る仕組みを応用した発電技術で、酵素を触媒に用いて燃料の酸化反応を行い電流を生成します。酵素はグルコース等を常温付近で酸化できるため、人体近くで使用するポータブル機器・医療用補助具の電源として期待されます。酵素が有する高い反応速度を発電に有効活用するために、ナノ材料との適切な組み合わせによる高性能化を目指しています。 【おもな研究内容】 酵...

  • 後発開発途上国における人口動態の転換に対する理論分析

    後発開発途上国における人口動態の転換に対する理論分析

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2022-08-19

    【研究の背景および目的】 先進諸国においては、公衆衛生の改善に伴って乳幼児死亡率が低下するにつれて、家計の出生率が低下し教育投資量が増加したことが明らかとなっています。この経済現象は‟quality-quantity trade-off” と呼ばれ、先進諸国の人口動態の転換に大きな役割を果たしました。一方、後発開発途上国においてはquality-quantity trade-offが機能せず、出生率が高く教育投資量が伸び悩む状況から脱せずにいます。quality-quantity trade-o...

  • 緑茶カテキンの機能性を明らかにする臨床的評価

    緑茶カテキンの機能性を明らかにする臨床的評価

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2022-07-29

    【研究の背景および目的】 緑茶に含まれる主要なポリフェノールである緑茶カテキンには、抗ウイルス作用、酸化ストレス軽減作用、認知症予防作用、脂質異常症改善作用を示すことが、複数の動物実験などの基礎研究で報告されています。しかしながら、ヒトに対する臨床的な有効性については未だ十分確立されていません。私たちは科学的評価が得られる臨床研究を設計、実施しています。本研究では緑茶カテキンの機能性について、ヒトを対象とした疫学研究や臨床試験によって明らかにすることを目指しています。 【おもな研究内容】 緑茶中...

利用登録
する