カーボンナノチューブ分散剤、その製造方法、カーボンナノチューブ分散液、及びその製造方法
- 公開日: 2021-02-12
- 投稿者:鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター 研究・産学地域連携ユニット
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【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、CNTを分散媒中に適切に分散させることができる無機化合物を基盤
とするCNT分散剤、その製造方法、CNT分散液、及びその製造方法等を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、上記の特許文献6、非
特許文献2、非特許文献3、非特許文献4等に記載されたPSQの対アニオンを三ヨウ化
物イオンに変換したラダー型PSQが、CNTの分散剤として機能することを見出した。
本発明に係る第1のラダー型ポリシルセスキオキサンは、構造式が下記の化学式1で表
されることを特徴とする。
本発明に係る第2のラダー型ポリシルセスキオキサンは、構造式が下記の化学式2で表
されることを特徴とする。
本発明に係るカーボンナノチューブ分散剤は、上記第1又は第2のラダー型ポリシルセ
スキオキサンを含有することを特徴とする。
本発明に係るカーボンナノチューブ分散液は、分散媒と、前記分散媒中に分散したカー
ボンナノチューブと、前記カーボンナノチューブの表面に吸着された上記のカーボンナノ
チューブ分散剤と、を有することを特徴とする。
本発明に係る第1のラダー型ポリシルセスキオキサンの製造方法は、構造式が下記の化
学式3で表されるラダー型ポリシルセスキオキサンの対アニオンを塩化物イオンからヨウ
化物イオンに変換する工程と、次に、前記対アニオンを前記ヨウ化物イオンから三ヨウ化
物イオンに変換する工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る第2のラダー型ポリシルセスキオキサンの製造方法は、構造式が下記の化
学式4で表されるラダー型ポリシルセスキオキサンの対アニオンを塩化物イオンからヨウ
化物イオンに変換する工程と、次に、前記対アニオンを前記ヨウ化物イオンから三ヨウ化
物イオンに変換する工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係るカーボンナノチューブ分散剤の製造方法は、上記の第1又は第2の方法に
よりラダー型ポリシルセスキオキサンを製造する工程を有することを特徴とする。
本発明に係るカーボンナノチューブ分散液の製造方法は、上記のカーボンナノチューブ
分散剤が溶解した溶液にカーボンナノチューブを加える工程と、次に、前記溶液に超音波
を照射する工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
本発明によれば、簡易な処理でCNTを分散媒中に適切に分散させることができる。
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