桜島溶岩を用いた コーティング技術
- 公開日: 2020-10-20
- 投稿者:鹿児島県工業技術センター 企画支援部
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概要
プラズマを用いた手法を検討することで,桜島溶岩からコーティング膜の製造技術を開発しました。このコーティング膜は,溶岩100%の薄膜で,金属や繊維の表面に厚さ1μmでコーティングでき,素材の性質を損なわず,親水性や赤外線放射特性を向上させることができます。
◇作製技術
機械加工
○赤外線放射特性○ぬれ性の比較
未処理(ポリエステル) コーティング2.0秒後0.01秒後 桜島溶岩を機械加工によりターゲットを作製し,これを用いたプラズマコーティング装置による作製条件を検討しました。プラズマ条件を調整することで,金属,ガラス,繊維など材質が異なる素材に溶岩成分を転写したコーティング膜を形成することができました。
◇コーティング膜の物性
○断面観察(SEM)
・繊維にコーティングした膜質は,滑らかで均一になってます。
○赤外線放射特性
・4~20μmの波長域において,赤外線放射率が高くなります。
○ぬれ性の比較
・コーティングした繊維は,水滴を近づけると,未処理に比べ親水性があります。
いちおし
桜島溶岩を材質の異なる素材上に薄くコーティングできる技術です。
【特許第6707740号】取得
キーワード
桜島溶岩,ターゲット,プラズマコーティング,親水性(ぬれ性),赤外線放射
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