鍛造パンチの設計方法及びヨークの製造方法 (特許第5828153号)
- 公開日: 2019-05-27
- 変更日: 2021-01-21
- 投稿者:鹿児島県工業技術センター 企画支援部
- お気に入り件数:0
- 閲覧数:1492
本発明は,後加工が不要で,高強度で高精度なヨーク(自動車部品)を得るための鍛造方法を提供するものです。
2つの突起と1つの円筒部を有するヨークについて,共用する1個のダイスと,交換して使用する2個の鍛造パンチから構成される鍛造金型において,第1工程と第2工程の鍛造パンチを材料流動を積極的に促進あるいは抑制する形状とすることで,組み合わせにより材料流動を制御することにより高強度で高精度な鍛造品を得ることを特徴とします。
本発明は,薄肉の円筒部と2つの突起部を有するヨークを製造する鍛造パンチの設計方法及び鍛造パンチ並びにヨークの製造方法に関するものです。
従来のヨークの鍛造方法では,ダイスに円柱の素材を装填してプレス装置のスライドを降下させることによりパンチで押圧し,ヨークを製造するが,押圧が進むとヨークの2つの突起部への材料流動が促進されるため,加圧軸方向の材料流動及びその反対方向への材料流動が不均一となり,突起部とは反対側の円筒部に不整端面が生じます。また,塑性ひずみの累積不足が原因で強度不足部が生じます。強度が不足するため,後工程でT6処理などの熱処理により強度を向上させる必要があったり,不整端面を後加工で切削し,端面を揃える必要があるため、大幅なコスト増となっていました。
鍛造パンチの設計方法は,2つの突起部と1つの円筒部を有するヨークを鍛造加工するための穴を有するダイスと,ダイスに対向して配置される鍛造パンチとを備え,ダイスの成形穴に加工前の円柱の素材を配置し,第1工程と第2工程を実施し,鍛造パンチ先端の押圧部により円柱の素材を押圧してヨークを成形する鍛造パンチの設計方法であり,第1工程で使用する鍛造パンチを先端が平坦面の円柱形状とし,前記鍛造パンチの外径を前記ダイス内径と嵌合させるためのクリアランス分だけ小さくし,第2工程で使用する鍛造パンチの先端付近に,押圧時における突起部と相対する円筒部への材料流動を抑制する形状を設けます。
(ご注意)
◯ コメントは公開されます。秘密情報の取り扱いには十分お気をつけください。◯ 非公開で投稿者と連絡を取るには、右の[個別メッセージ]機能を利用して下さい。
個別メッセージ
ニーズ・シーズ投稿者と個別のメッセージ交換を行えます。
関連するニーズ・シーズ
-
- 投稿者:鹿児島県工業技術センター 企画支援部
- お気に入り件数:0
- 閲覧数:867
圧造金型(特許第5802901号)
シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-27本発明は,安価で簡易な構成で疲労破壊を抑制し,長時間の連続使用を可能とする圧造金型を提供するものです。 ダイスの成形穴に加工前の素材を配置し,圧造工具先端の押圧部により素材を押圧して圧造品を成形するにあたり,押圧部の弾性変形を積極的に促進し,加圧軸方向へのたわみにより,圧造及び除荷時の圧造工具先端の十字穴成形部に作用する応力振幅を低減させる溝空間または複数の穴空間を,圧造工具先端の押圧部端面から圧造工具内部へ加圧軸と平行に成形したことを特徴とします。 本発明は,例えば,ねじの頭部などを圧造加工す...
-
- 投稿者:鹿児島県工業技術センター 企画支援部
- お気に入り件数:0
- 閲覧数:842
タブレット鍛造方法(特許第5771801号)
シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-27本発明は,所定の厚さを有するタブレット状素材を用いて鍛造品を成形するタブレット鍛造金型及びタブレット鍛造方法並びに鍛造品に関するものです。 幅狭の薄板コイル鋼材をせん断してタブレット状素材を得るせん断加工工程と,タブレット状素材の板厚と直交する方向から圧縮加工して鍛造品を成形するタブレット鍛造工程と,タブレット鍛造工程で成形された鍛造品を厚さに対して直交する方向からシェービング加工する工程により,歩留まりよく鍛造品を成形することを特徴とします。 本発明は,複数のダイス及び複数のパンチから加工対象...
-
- 投稿者:鹿児島県工業技術センター 企画支援部
- お気に入り件数:0
- 閲覧数:928
小径棒材の部分加熱ヘッディング加工方法及び 加工装置(特許第5660527号)
シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-27本発明は,割れやすいマグネシウム合金のヘッディング加工を容易に行える技術の特 許です。同合金棒材の頭部成形や据込み成形に活用できます。 本発明は,マグネシウム合金の棒状素材を容易に加熱してヘッディング加工する特許です。従来は,あらかじめ棒状素材や金型全体を電気炉等で加熱しなければヘッディング加工ができませんでしたが,本技術はヘッディングパンチのみ加熱しておき,同パンチからの伝熱で棒状素材の加工対象部分のみを加熱しながら加工することを可能としました。 これにより,少ない加熱エネルギーでマグネシウム...