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高耐久性シラス瓦およびその製造方法 (特許第3787595号)

  • 公開日: 2019-05-27
  • 変更日: 2021-01-21

シラスを全骨材成分の70~100%用い,従来品より5~20%軽量化し,従来品と同等以上の曲げ強度を有する耐久性に優れたシラス建築用板及びその製造方法です。シラス,セメント,水,流動化剤と,石英又は非晶質シリカ又は硬質岩の少なくとも1種を用いることからなるセメントモルタルを,加圧脱水成形することにより得られるものであり,かさ比重が1.7~2.3で,吸水率が小さく,曲げ強度と圧縮強度が大きく耐久性に優れるシラス建築用板を製造できます。
【技術分野】
本発明は,シラス40~60wt%,セメント25~30wt%,水10~16wt%,流動化剤0.2~0.5wt%の必須成分と,平均粒径0.1~1μmの石英0.1~3%または平均粒径0.1~1μmの非晶質シリカ0.1~3wt%または平均粒径0.5~3mmの硬質岩5~18wt%の少なくとも1種を用いることからなるセメントモルタルを,加圧脱水成形することにより得られるものであり,かさ比重が1.7~2.3で,吸水率が小さく,曲げ強度と圧縮強度が大きく耐久性に優れる高耐久性シラス建築用板およびその製造方法に関するものです。
【課題】
建築用板の補強には,石綿,ガラス繊維などの繊維状物質が使われるが,リサイクル時の粉砕工程で,繊維状物質がむき出しになって皮膚に刺したり,散乱して肺に突き刺さるなどの悪影響が懸念されるので,繊維状物質を用いることなく従来品と同等以上の強度を発現させることが課題です。
また,シラスは,細骨材として利用難い素材です。細かい粒度(150μm以下が11~46%占める),高い吸水率(自然状態で吸水率が10~40%),低真比重(真比重2.3~2.5)の理由からJISの細骨材に適合しません。更に,粒子の形が悪い(板状,角張った形状が多い)ので,生コンクリートにした場合に流動性が悪くなるという問題があります。
【解決手段】
本発明は,シラスを全骨材成分の70~100%用い,セメントと水と流動化剤と繊維状物質以外の無機添加材を組み合わせて,加圧脱水成形により,従来品より5~20%軽量化し,従来品と同等以上の曲げ強度を有する耐久性に優れたシラス建築用板およびその製造方法を提供するものであり,下記構成の発明です。
○いちおし
本発明は,シラスを全骨材の70~100%用いて,従来品より5~20%軽量化し,従来のセメント瓦やセメントボードと同等以上の曲げ強度を有する耐久性に優れたシラス建築用板及びその製造方法です。
○キーワード
加圧脱水成形セメント瓦,建築用板高強度,耐久性

カテゴリ : シーズ(得意な技術・サービス等)
対象エリア: 選択なし
有効期限 : 無期限

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